鏡の法則:心理学の話らしい

いろんなブログで話題になってるので、元ネタらしいこちらで読んでみた。(そもそもの元ネタは出版されている書籍らしいけど・・)なんかコメント欄がすごいことになってる。
あらすじは簡単で、まず子供とのコミュニケーションに悩む母親Aがいた。実はその悩みは、自分Aとその父親との関係、またAとその夫との関係の「鏡写し」であった。そして後者の二つの関係を改善することで、自然と子供との関係も改善された・・・・・・。


まあ僕も父親との和解のシーンで少しうるっときた。長い断絶に小さな橋がかかる、というのは普遍的な感動のモトらしい。父娘、友人間、国と国、なんだって当てはまる。でもそれは、このストーリーの本筋の話ではない。
このストーリーには、その奇妙な文体のせいで、「うさんくさい」「カルトっぽい」という評価も多いようだ。でも、その主張には上のあらすじを見る限り特に不審な点はない。
人間のコミュニケーションの型は、やはり小さい頃からの親とのかかわり方が基本になっているのだろう。思春期以降まともに会話がなかったとしても、ノンバーバルなものも含めて絶対的なコミュニケーションの量が違う。
ということで、自分のコミュニケーションの型、やり方を反省する際に、主人公のように自分の父、夫との関係をもう一度確認する、というのは普通に考えてしごくまっとうなアプローチだと思う。


もちろん、それで何もかもが解決している、しかもこれが一応「実話にもとづく」とされている、というが「うさんくさい」「宗教の勧誘っぽい」のだろう。でもひとつの心理学的な対人問題解決のアプローチと考えれば、全てを否定するほどひどいものでもない。
面白いと思ったのは、瑣末なことだけども、父との関係を振り返るにあたって、父親の嫌いなところ、感謝しているところなどを紙に書き出していったところ。GTDでもこの「書き出す」というのが重視されているが、心理学の世界では「紙に書き出す」という手法はかなり信頼感があるのだろうか。